高津町に新たな山城跡
住民らが「堂寺山」山頂を見学
本丸や土塁跡など確認
発見者 高橋成計さんから説明受ける
地元で新たに確認された史跡について知識を深めよう―と高津町の住民たちがこのほど、同町西部にある通称「堂寺山(どうじやま)」(標高約200㍍)山頂の山城跡を見学した。
同町で山城跡は、これまでに大島町境の「甲ケ岳城跡」と「高津八幡山城跡」「高岳城跡」「段山城跡」「将監堂城跡」が確認されている。
最近、新たなものが山城研究家の高橋成計さん=高槻市=の調査で見つかったため、中筋公民館高津分館文化部が現地への見学会を催した。
見学会には高橋さんや綾部史談会副会長の川端二三三郎さんのほか、他町区の住民も含め20人が参加。一行は山道を2時間ほど歩き、山頂で高橋さんと川端さんから山城の説明を聴いた。
住民らは、かつて本丸や土塁だったと考えられる跡地を確認。また、この山城は南側に位置する高岳などの山並みを背後にして北向きに築かれていた形跡があり、集落がある北側からの敵から防御しやすい造りだったと思われることなどの説明を受けた。
参加者の中には「『堂寺山』は通称であるため、山の正式名称を調べるなどして、この山城跡を正確に残せるようにしたい」と関心を示した人もいた。