ユニット化の改修終える
いこいの村梅の木寮 120人参加し竣工式
社会福祉法人京都聴覚言語障害者福祉協会(髙田英一理事長)が運営する十倉名畑町の特別養護老人ホーム「いこいの村・梅の木寮」の改修工事がこのほど完了し、9日に同所で竣工式(しゅんこうしき)が行われた。
梅の木寮は、聴覚障害者支援の専門性を持った全国初の特別養護老人ホームとして平成4年に開所。同様の施設は現在も全国9カ所しかなく、現在も利用者の7割程度を聴覚障害者が占めている。
平成16年には、10人程度を1つのユニット(生活単位)にして家庭生活に近い設備・環境の中で介護を行う「ユニット型」の施設を増築。今回は開所当時のままだった「従来型」(2~4人部屋)の施設(3階建て)を改修。昨年3~12月に工事を行い全室ユニット型にした。この結果、定員は入居者が3人減の87人、短期入所者が1人減の14人となった。
この日、竣工式には山崎善也市長、常盤和明・府中丹東保健所長ら来賓10人のほか、同協会関係者や入居者ら約120人が出席。式辞で髙田理事長は「一人でゆっくり過ごせる」「トイレが近くて良い」などの利用者の喜びの声を紹介して「改修工事をやってよかった」とし、関係者への謝意を伝えた。
また来賓祝辞に続いて、髙田理事長が設計、施工業者に感謝状を贈呈。利用者を代表して入居者自治会「年輪の会」の山田光夫会長が感謝の言葉を述べた。
その後は昼食を兼ねた「お祝い会」に。新設した5つのユニットの名前の披露や記念植樹などを行い、完成を喜び合った。