茶香服に挑戦
綾高農業科の1、2年生
本格的なルールで
綾部産玉露など5種類使用
「難しかった」奥深さを体感
綾部高校(福井真介校長)の農業科1、2年生26人が8日、川糸町の東分校で、5種類の茶を飲んで銘柄を当てる伝統的な遊び「茶香服(ちゃかぶき)」に挑戦した。
茶香服は宋時代の中国で始まり、日本でも南北朝から室町時代にかけ貴族や武士ら間で流行した遊び。現在も市茶生産組合連合会やJA京都にのくに茶部会などが毎年大会を開催している。
同校が茶香服を授業に取り入れるのは初めて。小西茶業組合副組合長の村上弘一さんを講師に招き、大会でも使う本格的なルールでの競技を体験した。
この日使用したのは綾部産玉露(1㌔1万5千円)▽福知山産玉露(同1万2500円)▽綾部産煎茶(同6千円)▽静岡産煎茶(同6千円)▽綾部産青柳(同1500円)―の5銘柄。村上さんは「飲み慣れた味なら青柳かも」「玉露は黄緑色っぽくて、独特の香気がある」などとヒントを出して「五感で考えて」と助言した。
本来は5種類の試飲を5回繰り返すが、今回は時間の都合により2回だけ行い、1銘柄当てるごとに1点の合計10点満点で合計点を競った。
一口大の湯のみで次々と運ばれる茶に、生徒らは「甘みがある」「さっきより苦い」などと興味津々。しかし全員初体験とあって苦戦し、最高点は4点(計4人)だった。
最高点を取った橋本愛子さん(1年)は「玉露とそれ以外の違いは分かったけど、とても難しかった」と緑茶の奥深さを体感していた。