裁判闘争に支援を
記者会見で訴え
花火大会事故被害者の会
福知山花火大会事故被害者の会(盛本英靖会長)は8日、福知山市内で記者会見を開いた。同会はこの日、会見前に花火大会主催者に要望書を提出。会見では、その内容や主催者の対応、火傷被害者の現在の苦しみ、裁判を控えた気持ちについても明らかにした。
同会が出した質問・要望事項は、6日に主催の花火大会実行委員会(会長=谷村紘一・福知山商議所会頭)が開いた記者会見の内容を踏まえたもので計9項目にわたっている。
具体的には「今年の花火大会の会議の議事録や資料、実施計画書、警備計画書の開示を」「主催者が加入している保険内容が分かる資料や保険会社との交渉状況は」「被害者の心のケアや後遺症も含めた見解は」「賠償問題が解決するまでの被害者や家族の生活費についての考え方は」など。
会見の場で盛本会長は、谷村会長に要望書を手渡した際、「公開の説明会を年内に開いてほしいと求めたが、難しいとの回答だった」と語り、不満を表明。また、8日現在の会員は11家族で21人と家族3人、賛助会員は9件(個人、団体)で支援金が計24万円であることを報告した。
死者3人を含む重軽傷者57人という大惨事になった爆発事故に関しては19日に京都地裁で、業務上過失致死傷罪で起訴されている露店商が出廷して初公判が行われる。
同会は会見で、その後の民事裁判も視野に入れているとし、「今後の裁判闘争に向けて少しでも力を貸してほしい」と支援を訴えた。
被害者の会事務局は福知山市荒河東町で連絡先は電話24・5881(ファクス兼用、平日午後1時~同5時)。
会の運営資金に充てる支援金の口座は、ゆうちょ銀行普通預金、記号14470、口座番号1312491、口座名義=福知山花火大会事故被害者の会。