2013.04.01pickup02

「日本は二、三流国でいい」

世界連邦学習会国際平和協会会長が講演

世界連邦学習会

講師を務めた国際平和協会会長の伴さん(並松町で)

 綾部世界連邦運動協会(鹿子木旦夫会長)は3月29日、並松町の市民センター多目的ホールで「世界連邦学習会」を開いた。詰めかけた市民らは、「国際平和と協同組合・賀川豊彦が目指したコスモ」を演題にした国際平和協会会長の伴武澄さんの講演に耳を傾けた。

 演題にある賀川豊彦氏(故人)は、綾部市が昭和25年に日本で初めて「世界連邦都市宣言」を行う土壌を培った社会活動家。貧困も戦争も富の偏在から起こると考え、世界的な協同組合構想の中から、「世界連邦的な在り方こそが世界平和につながる」と語っていた。

 講演では、小説のヒットで得た資金を基に今でいう「生活協同組合」を神戸に創設したことなど、賀川氏の思想と活動を紹介。また伴さんは、沖縄県・尖閣諸島に関して今も資源開発が行われていない状況などを踏まえながら、「国際管理にすればいい。国連の信託統治の手法がある」と主張した。

 更には、「日本は一流国を目指すのではなく、スカンジナビア諸国を見習えばいい。言葉は悪いが二流国、三流国でいい。その方向により良き平和がある」と語った。

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