商品製作に加え、販売も実習
中丹支援学校高等部の生徒たち
フクヤで「いらっしゃいませ」
府立中丹支援学校(福知山市私市)の高等部の生徒たちが5日、大島町のフクヤ綾部大島店(池部豊樹店長)で実習の中で製作した陶器などを販売した。
障害者の活動に積極的に協力している同店では、2年前からこの課外授業のために店頭を提供しているほか、昨秋からはNPO法人・自立支援センターいかるがの郷の「資源ごみリサイクル活動」にも協力。今回、支援学校の生徒たちはスーパーマーケットの仕事も見学させてもらい、職業意識を高めた。
62人いる高等部の生徒たちは作業学習の中で、「生活の中で使う」ことをテーマに皿やマグカップ、トートバッグ、エコポットなどの品物約800点を手作りした。
製品の値札付けや梱包(こんぽう)、当日の会場の準備も自主的に行った。販売会では何人もの生徒たちが時間を区切って交代しながら、接客に努めた。
来客があると、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と大きな声が聞こえた。2年生の男子生徒は「自分が作った品物が売れて、大切に使ってもらえたらうれしい」と話していた。
また、生徒たちは池部店長に店内を案内してもらい、食品が冷凍管理されている仕組みや野菜がパック詰めされる工程などを見学した。
池部店長から「何かが起きた時は必ず上司に連絡することが大切です」と職場で心得ておくべきことも学んだ。