イチゴの立体栽培に関心
農研センター一般公開
上野町の近畿中国四国農業研究センター綾部研究拠点が11日、一般公開された。訪れた人たちは講演会や展示物を通して、同センターで取り組まれている研究内容に知識を深めた。
会場では、市民らが持参した土の成分を調べる「土壌診断」や、ダイコンとキャベツの合体野菜「キャベコン」を作る接ぎ木体験、南丹市美山町産の野菜の即売などが行われた。
中空構造栽培槽を利用したイチゴの立体栽培に関心を持つ人も多かった。土を入れたメッシュ状の筒を中釣りにして作物を育てる栽培方法で、気化熱を利用して栽培地の温度を冷ませるなどのメリットがある。
講演会で同センターの福永亜矢子主任研究員が「野菜の機能性~身近な野菜で健康に」と題して話をした際は、来場者から「生野菜を加熱調理すると失われる成分はあるのか」「有機肥料と化学肥料を別途に使って作った野菜は、栄養価に違いはあるのか」といった質問が出ていた。