みちびき地蔵堂
気仙沼に到着
100人超が見送り出発式
被災地の建築事情で手がつけられずにいた「復興のシンボル」となる地蔵堂の再建活動を綾部で支援しようという市民団体の取り組みが、多くの人々の共感を呼んで実を結びそうだ。9日午後4時から市役所前広場で真新しい地蔵堂が披露され、宮城県気仙沼市に向けて出発。10日朝、現地に無事着いた。
地蔵堂の出発式に集まったのは、1口1千円の寄付金を提供した市民ら100人余り。式では地蔵堂再建支援実行委員長の西村之宏・市観光協会会長が、気仙沼市の地蔵堂の再建を綾部で支援することになった経緯を説明しながら協力者への感謝の言葉を述べた。
山崎善也市長は「みちびき地蔵再建へ向けた実行委員会の呼びかけに多くの綾部市民の支援が寄せられ、市民の志と品格の高さが示されたことを誇りに思う。震災を風化させてはならず、こうしたことを再出発のきっかけにしなければならない」と語った。
最後に、地蔵堂とともに現地へ行く近江設計の近江邦光代表が地蔵堂の造りについて説明し、見送りに謝辞を述べて「今から出発します」と挨拶した。
地蔵堂を積んだトラックは10日午前9時に気仙沼市に到着。午後から現場で据え付け工事を行う。同地蔵の入魂式と落成式は25日午前、綾部からの関係者も参列して行われる。
※記事を抜粋。全文は本紙で。