2012.02.20pickup01

若者ら竹林で「中間的就労」

サポステなど3団体合同で初開催

中間的就労

竹林で作業をする参加者ら(西坂町で)

ひきこもりやニート、未就労期間の長期化によって就労意欲が低下した生活困窮者らが、実社会での就労の前段階として労働を体験する「中間的就労」の取り組みに対する試金石として西坂町の竹林で16日、市内外から参加した若者らが竹切りや枝払いなどの整備作業を行った。

「あやべ若者サポートステーション」「初期型ひきこもり訪問応援チーム(略称=チーム絆)」、「府日常生活等自立支援事業サポート推進事業」の3者が一体となって初めて催した。

長期間、未就労の状態にある人にとって就職活動も含め就労への道はハードルが高い面がある。そこで、就労体験をすることで経験を積み、就労意欲を促進して就職活動へ移行できるようにと企画した。将来的には、収益を上げることでビジネスモデルとしての可能性も秘めている。

この日は、綾部を始めとする中丹地方のほか、丹後地方や福井県嶺南地方などから、20代を中心に10代から30代半ばまでの若者ら十数人が参集。技術指導をするボランティアやスタッフなどを合わせ25人ほどが竹林に分け入って作業をした。

竹林整備は重機が使いづらく、手作業が主となる。しかし一方で、枝打ちしたあとの葉を放置しておくとシカのエサとなって農作物にまで被害が及ばなくなる可能性があるほか、切り倒した竹を積んでおけば、獣害に対する柵の役割を果たすとも言われている。

参加者らは、技術者らに指導を受けながら、残すべき竹と切る竹を選別したあとノコギリで切り倒し、搬出するなどの作業に没頭していた。

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