桜花舞う「お田植式」
宮代町の綾部八幡宮(奈島正倫宮司)の「お田植式保存会実行委員会」(上柿良一郎委員長)は4日、桜花舞い散る境内で復活17年目を迎えた「お田植式」を奉納した。
「お田植式」は200年余り前から継承されてきた伝統ある祭事だが、戦争で中断されてから約半世紀にわたって途絶えていた。関係者の努力で再興され、五穀豊穣(ほうじょう)と安寧を祈る神事として今日に至っている。
この日、境内はポカポカ陽気に包まれ多くの参拝者でにぎわった。奈島宮司が「散る桜の下で、200年の時空を超えて奉納させていただきます」とあいさつしたあと、本殿前に設けられた特設舞台で古式ゆかしく、時にはユーモアも交えながら奉納された。