2011.11.21pickup01

クマの出没情報 激減

市役所 受理分

昨年度の4分の1に

クマ

昨年9月、市内で「誤捕獲」されたツキノワグマ

「府レッドデータブック」に絶滅寸前種として登録され、京都府では保護対象となっているツキノワグマ。今年度、綾部市内では11月16日現在で54件のクマに関する情報が市役所に寄せられた。1年間で220件の情報提供があった昨年度と比べると、ほぼ4分の1に激減している。ただし、これからクマが冬眠に入る時期を迎え、市は引き続き、クマへの注意を呼びかけている。

今年4月以降、市民らから市役所に寄せられたクマの出没に関する情報は、目撃情報と樹木への爪痕(つめあと)や糞(ふん)などの痕跡情報を合わせて54件。地区別でみると、最も多いのが吉美地区の11件。次いで豊里地区の10件、東八田地区の7件となっている。

このほか、山家と奥上林各地区が5件、西八田地区が4件、物部と志賀郷各地区が3件、綾部と口上林、中上林各地区が2件。中筋地区は1件もなかった。

市農林課によるとクマ出没の情報提供は例年、9月ごろから相次ぐようになるが、今年度は6~8月に集中し、9月以降は落ち着いているという。また、昨年度は異常に件数が多かったが、一昨年度は年間41件だったことから、今年度は平年並みと言えそうだ。

昨年度と比べて情報の提供件数が減ったことについて市の担当者は、「山にクマが食べる木の実などが豊富にあり、里に下りて来ることが少ないためではないだろうか」と話している。

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