綾部でも特定失踪者の調査活動
24年前の情報提供呼びかけ
北朝鮮による日本人の拉致の疑いが排除できない特定失踪(しっそう)者を調べている調査会(荒木和博代表)は4、5の両日、綾部市など北近畿各地で現地調査や家族の聞き取り調査、北朝鮮向けの短波放送の収録などを行った。
調査会の一行は4日午前、豊岡市で特定失踪者調査をしたあと、昼過ぎに綾部へ。綾部では昭和62年3月15日夕、兵庫県市島町の西安義行さん(当時21歳)がJR綾部駅前で消息不明になり、同会は拉致とみて調べている。
この日は西安さんの両親と妹が綾部に駆け付け、JR綾部駅北口で荒木代表らとともにテレビと新聞計十社余りの報道陣の取材に応じたり、義行さんに呼びかける北朝鮮向け短波放送の収録を行った。この日は舞鶴市内、翌5日は福井県小浜市でも同様の活動を行った。収録の内容は19日に2回放送される。
同会の荒木代表は「6年前に平壌で撮られた善行さんと見られる写真が見つかっている。西安さんにつながる情報があれば、どんな些細(ささい)なことでも提供してほしい」と話していた。