秋の全国火災予防運動始まる
「けむとん」で煙中避難体験
市消防職員が製作
市消防本部は6日、市内のスーパー前の2カ所で「秋の全国火災予防運動」(11月9日~15日)の啓発活動を行った。うち、綾中町のバザールタウン綾部では、煙の中を避難する方法を体験できる用具として市消防職員が製作した「けむとん」が展示された。
同本部は、建物火災が発生した時に煙に巻かれる状態を疑似体験できる「煙ハウス」を使った啓発活動を市内各地で行っている。「煙ハウス」はテント式で、設営に手間がかかるほか、外から内部の様子が分からないといった課題もあったことから、独自で用具を開発した。
塩化ビニール管を骨組みにし、透明のビニールシートを覆った「けむとん」のサイズは横1・2㍍、高さ1・1㍍、長さ3・5㍍。上部にたまった煙の層と、新鮮な空気の層とに分かれる様子が、ひと目で分かるようになっている。
この日の啓発活動には、今年7月末に発足した「市少年少女消防クラブ」のメンバーらも参加。市消防職員から説明を聴いたあと、クラブ員たちは「けむとん」の中に入り、姿勢を低くして避難する方法などを体験した。