花アート鑑賞会と文化講演会を開催
空山 花グループ
鍛治屋町の市里山交流研修センターで22日、文化講演会が開かれた。主催したのは、国民文化祭を盛り上げようと、同センターの近くにある休耕田に「まゆまろ」の花アートを制作した住民有志でつくる「空山 花グループ」。
同グループは、花アート完成記念の鑑賞会と併せ、文化講演会を企画した。講師は本町2丁目で漢方薬局を経営する赤尾明俊さんと、前八田中学校校長で郷土史家の中村孝行さんが務めた。
このうち、中村さんは「空山周辺の文化」をテーマに豊里西部地区にある古墳について解説した。4世紀ごろまで府北部では丹後地方の勢力が強かったが、大和朝廷によって制圧されたため、5世紀初頭には勢力が弱まったという。
5世紀に築かれた私市町の私市円山古墳は直径が約70㍍あり、府下最大級の円墳とされていることから、中村さんは「円山古墳に埋葬された人物は、丹後地方にまで勢力を伸ばした豪族だったのではないだろうか」と持論を述べた。
同グループは、30日にも文化講演会を開く。内容は午前10時からが苔玉(こけだま)教室、午後1時半からが小畑町の酪農家、村上正さんによる講演。
問い合わせは同グループ(里山ねっと気付、電話47・0040)へ。