2011.09.12pickup02

注目集める米の「フレコン出荷」

五津合町の弓削営農推進協も始める

フレコン出荷

フォークリフトを使って米のフレコン出荷の準備をする弓削営農推進協議会の会員ら(五津合町で)

米の出荷作業をする際、人の手で米袋(30㌔)を運ぶ労力を省ける米の「フレコン出荷」が注目されている。通常の米袋を使わず、米600㌔を一括して大きな袋に詰めフォークリフトで取り扱う。市内では昨年から故屋岡町の農家がフレコン出荷をしているが、今年は新たに五津合町の弓削営農推進協議会(田村耕作代表、18人)がフレコン出荷を始めた。

フレコンとは「フレキシブルコンテナバッグ」の略語で、粉や粒状のものを運んだり、保管する際に使用するナイロンやビニール製の袋のこと。

15㌶の水田を保有している同協議会は農業機械を会員で共同使用してコシヒカリを栽培してきた。今月8日から収穫作業を本格的に始めた。

昨年までは収穫したコメを通常の米袋に入れて出荷してきたが、米袋は2千袋以上になるため、それを運ぶ作業は会員たちにとって大きな負担だった。

そこで、田村代表らはフレコン出荷の実績を持つ故屋岡町の農家を視察。作業の効率化が図られるのを見聞きし、同協議会でも導入することにした。

同協議会は、約220万円かけてフォークリフトや専用の計量機などを整えた。農作業場では生籾の乾燥から籾摺り、玄米をフレコンに詰めて運ぶ作業まですべて機械化。田村代表と会員の川北淳さんは「出荷作業の効率が良いし、体が楽になった」と話している。

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