「農大マルシェ」大盛況
学生たちが来場者を「接客」
平成21年度から農学科のカリキュラムを変更して京野菜と茶で農業の担い手育成に特化した教育を進めている位田町の府立農業大学校は、今年からイベントの趣向も変えた。昨年までお祭り的な要素が強かった「農大まつり」に変えて7月30日に、「農大マルシェ」を初開催。農産物の直売を主とした内容で、学生たちの実習の様子を知ってもらえるようにした。
「マルシェ」とはフランス語で市場のこと。農大まつりの時に学生が開いていた模擬店は取りやめ、学生たちが来場者をほ場で接客することに力を入れた。
「京野菜栽培ガイドツアー」では学生が参加者を案内してミズナとエビイモ、黒大豆枝豆「紫ずきん」のほ場を巡り、京野菜の由来や栽培方法を説明した。
トマトとナス、キュウリのもぎ取りができる野菜収穫体験のコーナーでも、学生たちが野菜を栽培しているパイプハウスや畑で参加者を迎え、収穫の仕方をアドバイスした。
茶業経営のコーナーでは学生たちがほうじ茶作りを実演したり、お茶の試飲サービスも。冷たいほうじ茶や上煎茶、温かい玉露がふるまわれ、接待を受けた人たちはお茶を味わいながら学生たちが生産に励んでいることを実感した。
このほか、農産物の販売コーナーは大盛況だった。会場ではピーマンやタマネギ、伏見トウガラシなどが一袋50円から150円で売られた。1個600円のメロンも飛ぶように売れていた。