2011.02.02pickup01

担い手育成と生産拡大を

JA京都にのくにが「生産振興大会」

生産振興大会

農畜産物品評会の表彰式で、仲道組合長(左)から表彰状などを受ける人たち=里町で

 JA京都にのくに(仲道俊博組合長)は1月29日、地域農業や農地を守る担い手の育成や、地域特産物の生産拡大を目的にした「生産振興大会」を里町の府中丹文化会館で開いた。農作業が本格的に始まるのを前にしたこの時期に、組合員らを集めて開催されている同大会は、今年で11回目。

 開会のあいさつの中で仲道組合長は、今冬の大雪のため管内でもハウスなどの農業施設に被害が出ている状況に対し、独自の施策として緊急の低金利融資を実施し、「出来るだけ早く生産の再生につながるようにしたい」と述べた。

 農畜産物品評会の表彰式などのあと、JA職員が「紫ずきんの大規模機械化栽培」や「良食味米研究会の取り組み」について活動実践報告したほか、農林水産省職員が「国の農業施策の方向性」をテーマに講演。また、京野菜特命宣伝大使の奥野ひかりさんの音楽公演も行われた。

 大会の席上、示された平成23年度の重点方針は、①信頼される産地づくりによる農業所得の向上②地域農業を支える多様な担い手育成と農地の保全③食の安全・安心対策の徹底と環境に優しい農業の推進④地産地消運動と食農教育の推進⑤農政活動の積極的な取り組み―の5点。

 ①では、米の「特A評価」の獲得や万願寺甘とうの「300㌧以上、2億円以上」の生産の達成、紫ずきんの「1億円産地」を目指すことなど、特産品の振興目標が掲げられている。

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