卒業式は新しい体育館で!
市内3中学校で改築によって耐震化
豊里完成、上林と綾部も近く完成
昨年3月18日から改築工事が行われてきた市内の3中学校の体育館のうち、1つがこのほど完成、残る2つも間もなく完成する。いずれの中学校の卒業式も新しい体育館で出来る見通しとなった。3体育館の総工費は6億2500万円余り。
この3校は豊里町の豊里中学校、八津合町の上林中学校の体育館と宮代町の綾部中学校の第一体育館。いずれの体育館も建設から40年以上が経過しており、耐震診断を行った結果、強度が不十分であることが分かった。
耐震強度の基準を満たすためには、大幅な改築が必要だったため、建て替えることになった。
3校のうち豊里中の体育館は昨年12月に完成し、2学期の終業式から使用を開始した。 同校の体育館は以前の体育館を取り壊し、その跡地に建設。鉄筋コンクリート一部鉄骨造平屋建て延べ863平方メートルで、以前のものとほぼ同じ広さ。
体育館の建設中、同校の生徒らは、栗町の豊里小学校の体育館や同町の市豊里コミュニティセンターの多目的ホールを使用して体育の授業やクラブ活動を行ってきた。このため非常に不便な思いをしており、生徒らの喜びもひとしおのようだ。
上林中の体育館は1月31日に完成の予定。同校敷地の北側にあった特別教室棟を取り壊し、その跡地に建設している。鉄筋コンクリート一部鉄骨造平屋建て延べ833平方メートルで、現在の体育館と広さはほぼ同じ。
同校の敷地の南側に建つ既存の体育館は現在も生徒が授業などで使用しているが、新体育館の完成後に取り壊す予定。跡地は同校教職員の駐車場に転用する計画となっている。
綾部中の第一体育館は鉄筋コンクリート一部鉄骨造で、地上1階地下1階の延べ995平方メートル。以前の体育館の地下部分には卓球室のほか、トイレや倉庫があった。
新体育館は卓球室以外の施設をなくしたため、延べ床面積は以前より200平方メートルほど狭くなった。完成は2月15日の予定。
いずれの体育館も内装には木材をふんだんに使用しているほか、これまでむき出しになっていた天井の鉄骨を隠すために天井板を張るなどしている。