口蹄疫の被害拡大防げ!
府畜産センターで訓練
府は16日、府内で口蹄疫(こうていえき)が発生した場合を想定した実地検証を位田町の府畜産センターで行った。現在、韓国で口蹄疫被害が拡大しているほか、宮崎県での発生事例もあることから、初めて被害の拡大を防ぐための訓練をした。
実地検証に参加したのは府内に4カ所ある府家畜保健衛生所の職員ら12人で、検証に使われたのは同センターの乳牛30頭が飼育されている牛舎。これは府内の畜産農家が使っている平均的な畜舎の規模とほぼ同じであるため使用したという。
実地検証に先立ち、畜産課の川崎淳司課長は職員らに「被害を防ぐためには初動でウイルスを封じ込めることが大事。実戦だと思って取り組んでほしい」とあいさつ。
そのあと、家畜保健衛生所の職員らは、3人1組の4グループに分かれて防疫服を着込んでマスク、ゴーグルを身につけ、牛舎周辺に消毒用の消石灰を散布したり、畜舎の開口部を防鳥ネットとブルーシート、板でふさぐなどの作業をこなしていた。