不戦の誓い新たに
市主催「戦没者追悼式」
2432柱の綾部の戦没者に哀悼の意を捧(ささ)げる「市戦没者追悼式」が21日、里町の府中丹文化会館で開かれ、遺族や関係者約600人が不戦の誓いを新たにした。
式では山崎善也市長のあいさつに続いて、木下芳信市議会議長らが追悼の辞を述べた。
遺族代表としてあいさつしたのは、昭和13年に父親を亡くした林幹男さん(77)=戸奈瀬町。林さんは、父の死の心労で翌年、祖父母、母親を相次いで亡くし、幼い兄弟も離れ離れになった経験を時おり声を詰まらせながら話し、「二度とあのような戦争が起きないよう願いたい」と語った。
その後、壇上の献花台に遺族代表らが菊を献花した。