上延町の山添神社 ご神木を〝散髪〟
樹齢300~400年、高さ25~30メートル
高所伐採専門職人に依頼して
上延町の山添神社のご神木が13日、〝散髪〟された。木の先端と枝を切り払うもので、高さ30メートル近い場所での危険な作業となるため、高所伐採専門の職人の手によって行われた。
同神社境内には社の近くにある樹齢400年近いスギの神木のほか、鳥居近くにも2本の神木がある。これらの神木はともに樹齢300年前後で、高さは25~30メートルある。
同神社の長島宣雄総代長によると、神木は非常に高く、強風時には大きくゆれていた。同神社の近隣には住宅が多いことから、木が倒れて住宅を直撃する可能性もゼロではなかった。
そこで、元京都樹木医会会長の伊藤武さん=新町=に相談したところ、枝を払い、重量を軽くし、先端を切り低くすることで、危険性は少なくなると判断されたため、10日の秋祭りが終わるのを待って作業に取り掛かった。
作業は丹波市で高所伐採を専門に行っている藤井林業の藤井稔さんに依頼。藤井さんは命綱一本で高い木の頂上付近に立ち、チェーンソーで先端部分を10メートルほど切り取ったほか、木全体の形を見ながら枝を払うなどの作業をした。