市森林組合 間伐に〝新兵器〟
伐採、搬送に新機械導入へ
府「緑の雇用対策事業」を活用
市森林組合(四方悦郎組合長)は府の「緑の雇用対策事業」を活用し、老富町の山林で最新の機器を使った間伐作業に取り組んでいる。高性能機械に対応できる人材育成などを目的とした同事業で、同組合では新たな機械を使いこなせるオペレーターを育成し、最新の機械を導入して間伐作業の省力化を図りたい考え。
同組合の職員がオペレーターとしての研修を積んでいる機械は「ハーベスター」という機械。パワーショベルの先端に取り付けて使用する。
ユニットにはチェーンソーとコンピューターなどが内蔵されており、木の伐採から切り倒した木の枝はらい、あらかじめ設定した長さの裁断までが出来る。
また、これと共に作業をする機械として「フォワーダ」という機械がある。フォワーダはキャタピラ式のトラックの荷台に木材を積み下ろしするためのクレーンがついており、ハーベスターで裁断した材木を山の下まで搬出する役割を持つ。
従来は伐採した木を搬出するのに人手と費用が多くかかり、山林にそのまま放置される例もあったが、これらの機械を使えば、搬出作業のコストも抑えられるため、間伐材の有効利用や山林保全にもつながるという。
現在、これらの機器はリース契約となっているが、同組合では今年12月頃に購入する予定で、山林の保全に役立てていくことにしている。