高所の補修工事、順調に
ケーブル保護管を修復
国道173号の新綾部大橋
国道173号の寺町から味方町の国道27号に通じる手前の由良川にかかる新綾部大橋の主塔から伸びるケーブル保護管の補修工事が、3分の2を終えて大詰めに入ってきた。路面から高さ40メートル、川面から最高で60メートル近い所での高所作業もあるが、工事は順調に進んでいる。
斜張橋の橋げたと橋げたの間の長さが昭和63年9月の完成当時で日本一だった新綾部大橋は、大阪と京都府北部を結ぶ産業道路の役割も担う国道173号の中でも重要な役割を担ってきた。また、由良川にかかる斜張橋の景観の美しさもあって、綾部を代表する橋として親しまれている。
ところが、完成から20年を過ぎて橋の主塔から伸びる計10本の直径30センチ近いプラスチック製のケーブルの保護管に亀裂が入っているのを府が確認。雨水で内部のPC鋼棒に影響が出る恐れがあるため、3年前から事前調査をして補修を決定。今年7月~10月末の工期で補修工事に着手した。
工事は主塔部分を覆う足場を組み、日本に3台しかない超高所作業車やクレーン車も使って4人一組で最も多い時は計8人の鳶(とび)職人を起用。今月末には現場の工事を終える。
現在は橋の中央部で片側一方通行の規制をしているが、同大橋では落橋防止や耐震補強工事もあり、交通規制はしばらく続く。