京都水族館でも飼育
受精卵5万個200組に配布
由良川サケ環境保全実行委
由良川にサケを回帰させる活動を続けている由良川サケ環境保全実行委員会(佐々木幹夫会長)は5日、川糸町の府綾部総合庁舎会議室でサケの受精卵(発眼卵)約5万個を飼育者に配布。今回初めて飼育者になった京都市下京区の京都水族館では、孵化(ふか)させた稚魚を館内の由良川コーナーに展示して育てる。3月中旬に予定されている由良川でのサケの放流行事にも参加する。
受精卵は、由良川水系で捕獲したサケから採取した2万個と新潟県の名立川漁協から購入した3万個。
飼育者は綾部と福知山、舞鶴の3市合わせて200組ほど。うち、綾部では事前に受け付けた個人や団体だけでも約50組いる。
京都水族館からは展示飼育部長の下村実さんら3人が来綾し、サケの卵200個を受け取った。同館では稚魚を展示する際は、パネルなどで同実行委員会の活動についても紹介するという。
この日配布された卵は2週間ほどで孵化し、孵化から18~25日で泳ぎ出すそうだ。