八田地区5寺を歩き巡拝
綾部西国観音霊場会 30周年企画で
綾部西国観音霊場会(会長=本田隆秋・天王寺住職、約25人)は22日、設立30周年を記念した「歩き巡拝」を開催し、一般参加の13人を含む17人が、秋が深まった八田地区の5寺院をゆったりと歩いて巡った。
同会は、市内39カ寺で構成する綾部西国観音霊場の巡拝行事を、毎年春、秋に続けている。先月末には60回目の節目となる巡拝を開催。30年間で延べ5千人以上が参加する人気行事となっている。
普段の巡拝はバス移動だが、今回は霊場の魅力をより感じてもらおうと、初めて「歩き巡拝」を企画。一般募集で市内の男性2人と女性11人が集まった。
一行は午前10時に出発し、上八田町の慈眼寺を参拝。やや坂道が難所となる七百石町の岩王寺には40分ほど歩いて到着。読経のあとは、境内で紅葉を楽しみながら弁当に舌鼓を打った。
雨が心配された午後も天候は持ち直し、梅迫町の久香寺、雲源寺を巡って無事最後の安国寺町の安国寺までたどり着いた。
「家族が最近亡くなったので供養になれば」「とにかく歩くのが好き」など、参加した動機は様々。バスでの巡礼は経験済みの人も「バスと違って景色もゆっくり見られるので楽しい」などと話しながら、足取り軽く各寺を巡っていた。