森林の現状、地図で可視化
森林マスタープラン検討会議
3月に中間報告
持続可能な林業の基盤づくりなどを目的に、市が今年度から策定作業を進めている「森林マスタープラン」の3回目の検討会議がこのほど、市役所まちづくりセンターで開かれた。今回は、綾部市の森林の現状と課題を可視化した地図を見ながら、委員らは意見を交わした。
地図の作成には、検討会議の座長を務めている府立大学大学院の田中和博教授の森林計画学研究室の地理情報システム(GIS)が活用された。
地図作成の資料として、森林簿や作業道の路網といった既存のデータなどを使用。作業道の幅員や作業道から施業する場所までの距離、山の傾斜角などに基づき、地図にはハーベスタやスイングヤーダなどの高機能林業機械を使った施業が可能かどうか記されている。
データ分析の結果、綾部市内の杉やヒノキの人工林の中には「施業困難地」と考えられる所が多いことが判明。検討会議では今後、ワーキンググループで現地の状況を調べながら、地図とすり合わせしていくことにしている。
4回目の検討会議は3月に開かれ、市は中間報告をまとめる。森林施業を推進していくための基本方針となる同プランは、来年度に策定する。