視野広めた農業経営を!
府立農大校 OBらが海外研修体験語る
位田町の府立農業大学校の学生たちが30日、海外で農業研修に励んだ先輩らの話を聴き、視野を広めた農業経営の必要性などを学んだ。
同校では、府内の海外派遣農業研修経験者が会員になっている「府国際農業者交流協会」(川﨑大平会長)の協力を得て、今回の授業を計画した。
京都市で無農薬のバラ園を経営している奥田容彦さんと、舞鶴市で有機栽培による野菜や米作りに励んでいる霜尾共造さんの2人がそれぞれ海外での体験を語った。
このうち、同協会副会長の奥田さんは、昭和59年に同校を卒業直後に渡米。カリフォルニア州のバラ栽培農家で1年間働いた。
奥田さんは、アメリカの温室の規模の大きさに驚いたという。温室内でガスにして使用する農薬で体調を崩した経験をきっかけに、バラの無農薬栽培に取り組むようになった。
農薬を使わないことで洋菓子店やレストランから、食材としてバラの需要があることも話した奥田さんは、母校の後輩たちに「海外に出て研修することで、次のことにつながるヒントが得られると思います」とアドバイスをした。