西方町の新旧住民
シシ鍋つつき、交流
1年足らずで5世帯のIターン
「まだ右も左も分からない」
「昼間の西方を知りません」
昨年から今年にかけてわずか1年足らずで5世帯のIターン者を受け入れた西方町で、新規住民と地元住民との懇親を深める会が27日、地元の公会堂で約50人が集って初めて行われ、それぞれの家庭からおかずを持ち寄ったり、イノシシ肉と野菜の温かい鍋をつつき合ったりしながら会話に花を咲かせた。
「西方の恵みを囲んでの交流会」と銘打ったこの催しは、「コ宝ネット西方」(世話人=安喰健一さん、村上幸子さん、山中衛さん)が呼びかけ、同町自治会(木村勝利会長)の協力を得て開いた。
大阪から綾部に移り住み、5年前に西方町に居を構えた安喰さん(40)らは「硬い話ではなく、楽な気持ちで話し、交流の輪が広がる時間が共有できたら」との思いで企画。この日はIターンした5世帯と地元住民、更に子どもたちも10人余りが参加して盛り上げた。
「なかなか地元の人と顔を合わせる機会、顔を覚える機会がない」というIターン者ら。自己紹介では「まだ右も左も分かりません」「村のことがまだ分からないので教えて下さい」「朝、仕事に出かけ、夜、帰ってくるので昼間の西方を知りません」などの声が聞かれた。
このあと、参加者らは「西方の恵み」を囲んで楽しいひとときを過ごした。同町では今後も近いうちに2世帯の移住が予定されている。