小豆入り「ろくともち」を試食
地域食材を育てる会が交流会
地元産の野菜などを使った郷土食の伝承・普及活動などに取り組んでいる「地域食材を育てる会」(山田治栄会長)は22日、多田町の市農業振興センターで交流会を開いた。
会員と市民ら合わせて約50人が参加した交流会では、初めに財団法人・美山町自然文化村の常務理事で支配人の髙御堂厚さんが「京都美山の伝統食による町の活性化」をテーマに講演した。
髙御堂さんは、正月に食べられている小豆粥に餅を入れた「山姥粥(やまんばがゆ)」などの美山町の郷土料理を紹介。その名称の由来について説明しながら、「料理のストーリーも大切にしてほしい」と述べた。
また、家庭や地域で目的や必然性がないと伝統食が作られなくなり、忘れられてしまう恐れがある中、美山町での料理の伝承の取り組みや、鹿肉料理が美山町の新たな名物料理になりつつあることも話した。
講演会後、同会が考案した料理の試食会が行われた。メニューは、同会が昨秋の「あやべB級グルメフェスタ」で販売した「今昔ろくともち」の団子に小豆を入れたものと、小豆の白和え。 参加者たちは料理を味わったあと、グループに分かれて感想や意見を出し合った。