火災9件、損害額1487万円
昨年の火災救急救助統計 救急車出動は1553件
市消防本部はこのほど、平成24年の火災救急救助統計をまとまた。綾部市内で昨年1年間に発生した火災は9件で前年より7件減ったが、損害見積額は前年と比べて約500万円増の1487万円になった。救急車の出動は1553件あり、1507人を搬送。出動件数は前年より24件、搬送人数は19人増えたが、これまで最多だった平成22年(1605件)より下回った。
発生した火災を種別でみると、建物火災が3件、林野火災と車両火災がそれぞれ1件、その他が4件だった。出火原因で「たき火」(4件)が最も多く、このほかは「たばこ」「虫焼火」「車両ブレーキの摩擦熱」「放火」が各1件で、「不明」が1件あった。火災で2人が亡くなった。
救急車の出動内容で最も多かったのは「急病」の1016件で、全体の約65%を占めた。次いで多かったのは「一般負傷」の225件で、「交通事故」の148件、「転院」の126件と続く。
搬送した人を年代別でみると、全体の7割を占めたのは65歳以上の高齢者(1093人)。成人(18歳以上65歳未満)が330人、少年(7歳以上18歳未満)が45人、乳幼児(生後28日以上7歳未満)が31人、新生児(生後28日未満)が8人だった。
平成22年4月から運行が始まったドクターヘリに関して、市消防本部は昨年、39件の出動を要請。うち17件でドクターヘリによって患者が公立豊岡病院や福知山市民病院などの医療機関に搬送された。出動要請件数は前年と同数だったが、搬送人数は前年より9人減った。
昨年の救助出動件数は、交通事故=10件▽機械による事故=2件▽建物等による事故=1件▽水難事故=1件▽その他の事故=1件―の計15件。前年より7件減った。
また、市消防本部の昨年1年間の受信総数は前年比124件増の5853件で、うち火災や救急、救助などの緊急通報は1749件となった。一方、いたずらが11件、間違いが80件あった。119番通報は5035件で、約1割が携帯電話からだった。