大本へ「昇龍の滝」の写真寄贈
有岡町の温井進さん
鉢伏山で大本開祖が命名
京都写真芸術家協会会員の温井進さん(76)=有岡町=が18日、本宮町の大本本部を訪れ、兵庫県香美町の鉢伏山(標高1221㍍)にある滝の一つ、「昇龍の滝」を写した全倍サイズ(60×90㌢)の作品を寄贈した。
温井さんは数年前、ミズバショウを撮影するため、鉢伏山を訪問。その時、現地にある「昇龍の滝」の命名者が宗教法人大本の出口王仁三郎開祖であることを地元の人から聞いた。大本は鉢伏山を霊場の一つとして位置づけており、毎年5月末に祭典も行っている。
龍の鱗を連想させる岩肌部分も分かる名称通りの写真を撮影するため、温井さんは何度も現地へ。5月は雪解け水の影響で水量が多くて岩肌が見えず、秋は落ち葉で隠れてしまうため、思った通りの撮影ができなかった。
そして滝周辺の樹木が紅葉する前の今年9月。適度の水量があり、岩肌の状態も分かる滝の写真を太陽の光の差し込む時間帯なども考慮しながら、中判カメラを使って撮った。その写真を「昇龍の滝」に縁がある大本に贈ることにした。
この日、温井さんは撮影に至った経過や撮影時の苦労などを、応対した綾部祭祀センターの鹿子木旦夫センター長に説明した。