2012.12.03pickup01

本紙創刊30周年記念 懐かしい連載が本に

「由良川考古学散歩」から48編選抜

題名は タカラガイの壷

夢とロマンの歴史随筆 来年2月発刊

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タカラガイの壷

17年間の人気連載コラム「由良川考古学散歩」がベースで同一ライターの48編を選抜、手を加えた「タカラガイの壷」(束見本の表紙)

当地に綾部、福知山、舞鶴の市境なんて存在しなかった2千年前、由良川河畔にある弥生時代の遺跡の壷(つぼ)から遥か南国にしか生息しないタカラガイが発見された―。我々の祖先は、ここから南国へ舟を漕ぎだしたのか? はたまた南の島から誰かが運んできたのか?

時空を超えた、こんな夢とロマンをかきたてるユニークな随筆が一昨年まで17年間、あやべ市民新聞と両丹日日新聞、舞鶴市民新聞に連載された。中丹3市で古代遺跡の発掘調査に携わる専門職の方々が「由良川考古学散歩」の題で書いたもので合計200編。

一応のピリオドは打ったものの、地方自治体の専門職が古里の先人たちが暮らした時代に思いを馳せながら綴(つづ)った軽妙な筆致の作品の数々を見るにつけ本紙は、このまま埋もれさせるのは惜しいという気持ちに苛(さいな)まれた。そこで、本紙が来春4月に迎える創刊30周年を記念して一冊の本にまとめることにした。

しかし200編は、あまりにも膨大。そこで文章表現に統一性を持たせるため、執筆陣の中から綾部市資料館の近澤豊明さんの作品を集めて48遍を選抜し、文章などに手を加えてもらった。またイラストレーターの早川和子さんにはカットを添えてもらった。

話は由良川流域の古代遺跡を材料にしているが、普遍的な内容の歴史随想のようでもある。本の題を「タカラガイの壷」としたのも、南海産の貝が日本海側の北近畿の遺跡から出土する不思議や、先人たちの交流の広さなどを表現したかったからだ。読者に、ちょっとした「時間旅行」に出かける気分を味わってもらえれば幸いだ。

「タカラガイの壷」はB6判153㌻。2千部の限定出版で定価1260円(税込み)。今、最後の編集作業に入っており、発刊は来年2月1日の予定。

あやべ市民新聞社では、本紙創刊30周年記念出版「タカラガイの壷」を本日から来年1月31日までの2カ月間、定価1260円(税込み)のところを特別価格の1千円(同)で予約販売します。また、本社まで取りに来て頂く場合は特別価格900円(同)になります。

ご希望の方は本社まで電話(42・1125)か、FAX(42・1049)、はがきで申し込んで下さい。本の引き渡し、お届けは来年2月1日以降になります。

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