「復興のシンボル」落成
気仙沼大島「みちびき地蔵」
綾部からも法要と式典に参列
昨年3月の東日本大震災の大津波で流された「みちびき地蔵」と地蔵堂が真新しい姿によみがえり、再建を支援した綾部市の関係者を含む80人余りが参列して25日、宮城県気仙沼市大島で同地蔵の開眼法要と地蔵堂の落成式が行われた。震災の爪痕が所々に残る現地では、待ち望んだ「復興のシンボル」の完成を住民挙げて喜んでいる。
木像の地蔵3体の開眼法要は、海岸から150㍍、海抜5㍍の所にある元の地蔵堂前で大島の真言宗光明寺の住職が導師を務めて営まれた。
参列したのは、地蔵堂再建に向けて活動してきた白幡昇一・気仙沼大島観光協会会長を始め、気仙沼市や宮城県の行政関係者、市会議員、各種団体の代表、同地蔵を彫った大島出身の大学生、小野寺佑紀さんら地元の人々。
このほか、再建資金に充てる絵本の作画を担当した福井光さん=和歌山県=と編著者の渡邉眞紀さん、浅倉眞理・三陸新報社社長のほか、遠く離れた綾部市から地蔵堂再建を支援した実行委員会の西村之宏委員長(市観光協会会長)と田所卓・市文化協会会長、綾部宗教懇話会の鹿子木旦夫会長ら委員も出席した。
隣の施設で開かれた落成式の席上、綾部の再建支援実行委員会から157万5661円の再建支援金の目録が手渡され、白幡会長からは西村委員長や千葉県の高額寄付者、絵本「みちびき地蔵」の制作者らに感謝状が贈られた。
※記事を抜粋。全文は本紙で。