不戦の誓い新たに 市戦没者追悼式
里町の府中丹文化会館で25日、市主催の平成24年度「市戦没者追悼式」が行われ、出席した580人の遺族らが不戦の誓いを新たにした。
式辞で山崎善也市長は「先人たちが築き上げられてきた平和への熱き思いを次の世代に引き継ぎ、希望に満ちあふれ、心豊かで平和な社会を実現していくことが私たちに課せられた使命である」と述べた。
続いて高倉武夫・市議会議長と遺族を代表して川北淳さん(75)=五津合町=ら4人が追悼の辞を述べた。
遺族代表の川北さんの父親は、川北さんが小学2年生の時の昭和19年、ソロモン諸島の最北端に位置するブーゲンビル島で戦死。「一家の大黒柱を失った家族は想像を絶する苦難があった」と声を詰まらせながら話し、「悲惨な戦争を体験した私たち遺族はどんなことがあっても二度と過ちを繰り返さないことを誓います」と語った。
このあと、遺族代表らは献花台に白菊を献花した。