グローカルな眼力で市政を
3月市会開会 山崎市長が方針語る
3月定例市会は27日に開会し、山崎善也市長は議案の提案説明を前に述べた新年度の市政方針の中で、市長就任3年目、第5次市総合計画2年目となる新年度について「世界の動きと決して無縁ではない自治体のリーダーとして、『鳥の目』と『虫の目』を持ったグローカルな眼力で『住んでよかった綾部』の実現へのかじ取りを担っていきたい」と語った。
このほか、平成26年度中に京都縦貫道と舞鶴若狭道が全線開通することや、舞鶴港が日本海拠点港に選定されたことを踏まえ、山崎市長は「このタイミングをしっかりとらえ、綾部が単なる通過都市にならないように交流・定住人口の増加や産業振興、企業誘致にチャレンジしていきたい」と述べた。
また、市教育委員会の片山祥司委員長も登壇し、新年度の綾部市の教育について所信を述べ、①生命や人権を尊重する態度や平和を希求し、祈りの輪を広げる態度の育成②健やかな心身と基本的な生活習慣の育成③生きる力と進路を切り開く力の育成④個性を大切にし、豊かな心で文化・スポーツ活動に親しみ、勤労を重んじる生き方の育成⑤郷土を愛し、コミュニティー活動に主体的に参画し、暮らしを支えあう態度や豊かな自然や環境を守り、住みよい安心安全な郷土を築く態度の育成―の5項目を教育目標として挙げた。
3月定例市会に上程された議案は、平成24年度当初予算案(総額370億1229万円)や23年度補正予算案、条例制定・改正案など合わせて52件。うち任期満了に伴う人事案件では副市長に上原直人さん(61)=私市町=の再任、人権擁護委員の後任委員に四方健治さん(63)=里町=を推薦することにそれぞれ即決同意した。本会議は4日に再開し、「日曜議会」が行われる。