地域での支援活動を更に
市社協 生活・介護支援サポーター
初めての「つどい」で交流
福祉や介護などに関する知識を身に付けた人同士の交流を図るとともに、地域での支援活動を更に進めていくきっかけにしてもらおう―。市社協は19日、西町1丁目のI・Tビルで「生活・介護支援サポーター」養成講座の修了者を対象にした「つどい」を初めて開いた。
生活・介護支援サポーターとは、地域の高齢者の相談に乗ったり、ニーズに応じた仕組みをつくる応援者。座学や実習など20時間で行われる養成講座は平成21年度から始まり、市内での修了者数は199人となった。
修了者の中には、一人暮らしの高齢者らの話し相手になる「傾聴ボランティア」活動をしている人もいる。市社協は、「移動足湯サロン」や「介護者支援」といった新たな活動についても提案しながら、サポーターの活動を応援していくため、情報交換の場として今回の「つどい」を開催した。
「つどい」には約70人が参加。「血液型がA型の人」「何かスポーツをしている人」などの項目に該当する人の署名を集めるゲームのあと、出席者たちはNPO法人どんぐりの家の藤本浩子理事長の講演を聴いた。
藤本理事長は自らの生い立ちや平成9年5月に里町で「宅老所」を開設した経緯、同法人が行っている介護事業の様子などを説明。「私一人の思いだけでは何もできなかったが、地域のみなさんを始め、多くの方々の支援や協力のおかげで、ここまで続けられることができた」と話しながら、仲間の大切さを強調した。
この日、午後から出席したサポーターらは会食しながら、交流した。