園児も大人も「協働」で育ち合う
せんだん苑南保育園
毎朝の「どっこいげんき! 体操」が日課
一番の願いは「ありがとうの心」育つこと
社会福祉法人・せんだん苑保育園(吉住宗玄理事長)が運営している上野町の「せんだん苑南保育園」(熊谷由紀園長、87人)は、青野町にある「せんだん苑保育園」と姉妹園。
せんだん苑南保育園は昭和49年4月に、旧府土木公営所の建物を利用して開園。建物の老朽化に伴い平成8年に現在の園舎に建て替えられた。
延長保育を始め、障害児保育や乳児保育にも取り組んでおり、乳児は生後8週目から預かっている。「養護と教育の一体性」の保育で子どもたちを育んでいる。
3歳児から5歳児までは毎朝、園庭で「どっこいげんき! 体操」をして1日のスタートを切る。音楽に合わせてダンスし、「南保育園エイエイオー」と元気の良い声を園庭に響かせる。
0歳児は楽しい雰囲気の中で遊んだり寝たり、おいしく食べて過ごす。年齢が高くなるにつれ、園児たちはままごとをしたり、ブロックや園庭の遊具を使って遊んでいる。現在はドッジボールが流行っているそうだ。
異年齢の園児の交流も積極的に進めている。子どもたちは、クッキーやカレーライス作りに協力して取り組んだほか、昨秋の「収穫祭」では5歳児が育てた米を使ったおにぎりをみんなで味わった。
同園の保育理念は「『協働』育ち合いの保育を求めて」。子ども同士が育ち合うだけでなく、子どもと保護者や保育士も、ともに成長することを目指す。そのためにコミュニケーションを重視している。
保育士たちは同じ年齢でも一人ひとり異なる園児の発達具合に応じて、見守り、励まし、共感しながら子どもたちの心を育てている。熊谷園長は「『ありがとう』の心が育つことが一番の願いです」と話す。