毎日続ける運動で症状改善
本社後援
「パーキンソン病を共に考えるつどい」
パーキンソン病患者とその家族でつくる「アヤベたんぽぽの会」(塩見一磨会長)は30日、青野町の市立病院2階講堂で同会の設立10周年記念事業「パーキンソン病を共に考えるつどい」(あやべ市民新聞社など後援)を開催した。
会場には、パーキンソン病患者と家族ら約60人が参加。第1部では「パーキンソン病の治療と日常生活」と題し、市立病院非常勤医師で府立医科大学神経内科の吉田誠克さんが講演した。
吉田さんは、こわばった筋力などを改善するために「毎日続けられる運動療法が有効だ」と説明。首を回したり、いすに座って左右の足を上げ下げするなど手軽にできる体操のほか、抑揚を付けて「あー」と15秒間発声する訓練も紹介した。
第2部のフリートークでは、「手足が震えて字が書けない」「転びやすい」「一つの動作をするのに時間がかかる」など、日常生活で困っている患者たちの声を紹介した。
吉田さんは、「症状を人に指摘されても気にせず、『人にどう思われようが関係ない』という気持ちで訓練に臨むことが大事」と語り、日常生活を笑って過すこともリハビリには良いとアドバイスした。