豊里幼稚園で最後の卒園式
園児ら大きな声で「さようなら」
4月から新設「豊里幼児園」へ
栗町の豊里幼稚園(澤田尚子園長)で24日、最後の卒園式が行われた。4月から社会福祉法人・豊里保育園が、就学前までの乳幼児を養護・教育する施設「豊里幼児園」を新設、運営するのに伴い、豊里幼稚園は3月末で閉園する。
豊里地区では昭和43年4月、鍛治屋町に豊里西、栗町に豊里東それぞれの市立幼稚園が設置された。少子化による園児数の減少や、豊里西と豊里東両小学校の統合などに伴って、平成11年3月に各幼稚園とも閉園した。
翌4月からは旧豊里東幼稚園の園舎に「豊里幼稚園」が開園し、11年間にわたって幼児教育が行われてきた。豊里地区における42年間の市立幼稚園の歴史の中で、卒園した園児の総数は今年度の15人(男子11人、女子4人)を含め1979人となる。
卒園式では、澤田園長が15人の園児一人ひとりに修了証書を手渡したあと、4月から小学校に入学する子どもたちに対して、「みんなの素敵な笑顔が輝いて、いろんなことがたくさん出来るように応援しています」と言葉をかけた。
園児たちは「お別れの言葉」の中で、幼稚園での生活で頑張ったことや思い出を話しながら、最後に全員で「さようなら」と大きな声で述べた。
卒園式後、山崎善也市長や久木章平・市教育長らが出席し、「閉園式」も行われた。
豊里幼稚園の閉園によって4月以降、綾部市内の市立幼稚園は綾部と東八田、西八田の3園になる。