中小企業に節電アドバイス
府などが綾部で対策セミナー
府と京都産業エコ推進機構は6日、川糸町の府綾部総合庁舎で「中小企業のための節電対策セミナー」を開いた。参加したのは中丹地域の企業・団体の関係者約20人で、講師からは今夏に取り組める節電方法などが紹介された。
まず、関西電力京都支店が今夏の電力需給について説明。故障で運転停止していた舞鶴火力発電所1号機の運転が再開できることになったが、福井県内にある原発4基の運転再開の見通しがつかないことなどから、9月22日まで節電の協力を呼びかけた。
講師の野田真人さん(府省エネアドバイザー)からは、省エネタイプの機器の導入や空調の28度設定のほかに、人が多く集まる会議は午後1時から午後4時までを避けて午前か夕方に▽照明は間引きかLED化を▽OA機器はノートパソコンなら外出時にふたを閉めたり、プリンターは集約する―などがアドバイスされた。
セミナーに参加した綾部市内の企業関係者(製造業)は、自社の節電対策として照明の間引きのほか、勤務時間を午前7時半から午後4時半までとするサマータイムを導入。併せて残業時間も2時間以内にしている。同市内の福祉施設関係者は空調の温度設定など、利用者の負担にならない程度で節電に取り組んでいるという。