需要高まる介護福祉の人材
府北部で施設建設が相次ぎ
北部福祉人材カフェ
7月9日に綾部で「就職フェア」
綾部市を含む府北部で高齢者福祉施設の建設が相次いでおり、人材の需要がますます高まっている。こうした状況から人手不足感が増しているとも言え、介護・福祉職場を希望する人への就業相談を行っている「北部福祉人材カフェ」(福知山市篠尾新町1丁目)では、セミナーなどを通じて人材確保に注力している。
同カフェは平成21年12月の開設で、府の委託を受けた府福祉人材・研修センターが運営。府北部の新規求職登録者数は21年度が27人(府内全体では1259人)、22年度が130人(同1470人)。今年度は6月10日現在で30人が登録している。
同センターに寄せられた求人件数と人数は、府内全体で21年度が延べ951件、延べ1881人で、あっせん数は260人、このうち62人が内定。22年度は1382件、2729人となり、あっせん数も436人、内定者は75人に増えた。職種は入浴介助などをする介護職が圧倒的に多い。
同カフェが対応している相談では、未経験の求職者から「資格がないが大丈夫なのか?」など不安を持つ人が多いという。そこで資格を必要としない職種もあることを伝えたり、施設見学や職場体験で予備知識を入れてから応募することを勧めている。体力的なしんどさや給与だけでなく、仕事へのやりがいや福利厚生の面など総合的に見ることもアドバイスする。
求職者は介護職への理解がないまま応募する人もあり、ある施設関係者は「人と接する仕事なので利用者の気持ちが分かる人、分かろうとする人を求めたい」としている。
一方、優秀な人材確保のために「施設側は人事制度や教育制度などアピールできるものを磨くことも大切」(同カフェの求人開拓担当者)という。
同センターは、都市部にいる府北部出身者を確保するため、今月25、26日には職場見学バスツアーを実施。7月9日午後11時からは、西町1丁目のI・Tビルで「福祉職場就職フェア」を開催し、当日は施設で働く若手職員による講座や出展法人(17法人)による合同就職説明会を行う。 問い合わせは同カフェ(電話22・3878)へ。