由良川は自然豊かです
東分校
大学教授招き水生生物調査
川糸町の綾部高校東分校の農芸化学科1年生たちが3日、環境フィールドワークに取り組んだ。生徒たちは毎年、由良川に生息する水生生物の調査や分類方法を学ぶとともに、水質や周辺環境などの分析をしているが、今回は初めて特別講師として、大阪府立大学理学部の谷田一三教授を招いた。
生徒たちは校舎近くにある由良川河川敷へ行き、班に分かれて網を使って水生生物を採集。5月末の大雨による川の増水のため、採集には悪条件だったが、カゲロウやカワゲラなど20種類以上の生物が採れた。この時期には珍しいゲンジボタルの幼虫も見つかった。
教室へ戻った生徒たちは、同じ種類だと思う生物を別の容器にそれぞれ分類した。谷田教授は、「今日はたくさんの生物が採れたが、これは川が元気な証拠。由良川は本州でトップクラスの自然豊かな川です」と説明した。
水生生物の種類のほか、尾の形や数によって水質の階級(汚れの程度)は更に細かく分類される。放課後には、由良川の水質調査に取り組む2年生が顕微鏡で生物を詳しく分析した。
同校の生徒たちはこの調査結果を、7月下旬に行われる府学校農業クラブ連盟大会で発表する。