いこいの村 グループホーム建設へ
地域密着型で認知症対応
11月着工、来春完成めざす
綾部市内で3カ所目となる地域密着型の認知症対応型グループホームの建設計画が十倉名畑町で進められている。建設するのは、同町でいこいの村聴覚言語障害センター(柴田浩志所長)を運営する社会福祉法人・京都聴覚言語障害者福祉協会(高田英一理事長)。11月に工事に着手し、来年3月の完成を目指す。
同協会は平成19年10月、いこいの村の近くの府道沿いにある事業所跡地(約1万5千平方メートル)を取得。特別養護老人ホーム「梅の木寮」の職員を主体としたプロジェクトチームを立ち上げ、新規事業について検討してきた。
綾部市の東部地域は高齢化が進み、認知症の高齢者が増えている現状を踏まえ、支援態勢が課題であることからグループホームの新設を決めた。昨年4月に「グループホーム開設準備作業チーム」を組織した。
新設するグループホームは、木造平屋建て延べ床面積375平方メートル。個室9室と食堂を兼ねたリビング、和室、浴室、トイレなどを設ける。24時間態勢で運営し、スタッフは日中が3人、夜間が1人。
建設事業費は約9千万円。この事業は市の第5次高齢者保健福祉計画に位置付けされており、市から3千万円の助成を受ける。12月初旬からは、山家地区と上林地域の住民を中心に利用者を募集する予定。
現在、市内で開設されている地域密着型の認知症対応型グループホームは、社会福祉法人・松寿苑が運営している「グループホームたのやま」(田野町)と「グループホームうえすぎ」(上杉町)の2カ所。
グループホーム開設準備作業チームのリーダーである岩本幸子・いこいの村高齢福祉部長は、「住み慣れた地域で一人ひとりが大切にされる施設にしたい」と思いを話している。