新たな「友情」芽生える
中東和平プロジェクト
綾部で7年ぶり2回目
綾部市で7年ぶり2回目となる「中東和平プロジェクト」は23日から始まり、25日には駐日イスラエル大使のニシム・ベンシトリットさんや駐日パレスチナ常駐総代表部代理大使のイヤッド・アルヒンディさんら多数の来賓を含め約350人が出席した「市民大会」が味方町のホテル綾部で開かれた。
中東紛争で肉親を失ったイスラエルとパレスチナの子どもらを日本に招いて交流する同プロジェクトは、平成15年に綾部市で初めて実施。以後、国内の5市で取り組まれた。
今回は、双方の若者5人と引率者1人ずつ合わせて12人が23日に来日。一行は同日夕、市役所玄関前に集まった市民ら約300人から歓迎を受けたあと、双方1人ずつが1組になり、市内でホームステイしながら、「友情」を芽生えさせた。
市民大会では、主催者を代表してあいさつした山崎善也市長が同プロジェクトの趣旨と意義を強調。青少年らは、25日午前中に綾部高校の生徒たちと練習した綾部太鼓の演奏を披露した。また、前回の同プロジェクトの際に作られた歌「シャローム&サラーム」を出席者全員で合唱した。
市民大会終了後、同ホテルではホストファミリーとの別れを惜しむ若者たちの姿が見られた。一行は26日に京都と大阪に滞在。27日午後に5日間の同プロジェクトの日程を終え、日本を離れる。