あやバス利用促進策は?
市委託の研究グループ
綾高生とのワークショップ開く
綾部市の委託を受けて今年度、「あやバス」の利用状況調査や利用促進策の検討などを行っている「バス交通活性化支援グループ」(京都大学大学院工学研究科と民間コンサル会社の共同グループ)が24日、岡町の綾部高校を訪れ、高校生から意見を聞くワークショップを開催した。
同グループは、平成17年度の「あやバス」の立ち上げにも携わった京都大学大学院工学研究科の中川大教授を中心とした組織。今年度は市の委託を受けてバス運転手からの聞き取りや利用状況調査を実施。3月中旬をめどに市に最終報告を行う予定にしている。
今回は通学時などに利用が見込まれる高校生から意見を聞こうとワークショップを開催。同グループから京都大学大学院の大庭哲治助教ら4人が来校し、学校からは生徒会役員の1、2年生14人が参加した。
初めに大庭助教は、自家用車の利用増に伴い、公共交通や中心市街地の衰退が起こっている現状や、あやバスの乗車人数、運賃収入が平成22年度をピークに2年連続で減少している状況を説明。「高校生から見たバス利用促進策は」と尋ねた。
2グループに分かれての意見交換では、高校生から「乗り方や運行時刻が分からない」「近くにバス停がない」「電車の発車時刻と合わない」などの課題が出された。また「部活帰りの本数を増やして」「温泉を巡るツアーを企画しては」などとアイデアも挙がり、同グループのメンバーらは興味深そうに聞き入っていた。