立命大の学生16人
里山再生に協力
白道路で楮の皮むき
伝統行事の手伝いも
立命館大学の学生たちが3日から5日までの2泊3日の日程で白道路町に滞在し、和紙の原料となる楮の皮むき作業を手伝うなどして、里山再生の活動に協力した。
このボランティア活動は、同大学サービスランニングセンターとNPO法人里山ねっと・あやべが提携して計画。白道路町の「神浪山麓ふるさと会」(千原正紀会長)が学生たちを受け入れた。
学生16人と職員1人が参加。学生たちは初日、物部町の物部小学校を訪問して児童たちと交流し、2日目には白道路町の伝統行事「初午(はつうま)祭」を手伝い、黒谷町で紙すきを体験した。
5日には楮の加工施設で白道路楮栽培推進協議会のメンバーらから指導を受けて、楮の皮むき。釜で楮が蒸し上げられると、学生たちは細長い楮の端を片手で握ってひねり、皮がはがれるとバナナの皮をむくようにして皮を取った。
同協議会は、昨年3月に解散した白道路楮生産組合の事業を引き継いでおり、昨年末に楮を収穫。収量は楮の生皮で800~900㌔を見込んでいる。生皮はすべて黒谷町に出荷している。
1年の岩井祐樹さん(19)は、全校児童50人余りの物部小について、「1年生から6年生までみんな仲が良くてほほえましかった」という印象が強かったそうだ。
2年の湧上さくらさん(20)は、紙すきや楮の皮むきを通して「黒谷和紙という綾部の伝統産業に触れられたことが良い経験」と話す一方、沖縄県出身でもあり「綾部に来て、初めて雪を見ました」と興奮していた。