建立120年で初の全面改修
野田町・秋葉神社の社殿
井根山山頂で完成式
野田町の井根山山頂に建立されている秋葉神社で今年9月から行われていた社殿の全面改修工事が完了。26日に野田町の住民有志らによって完成式が執り行われた。
同神社は、江戸時代の宝暦6年(1756)に綾部藩に未曾有(みぞう)の大火災が発生したことを機に翌年、遠州秋葉総本殿から「秋葉三尺坊大権現」を勧請し、当初は井根山に隣接する白髪城山頂に祭られた。
井根山山頂に同神社が移されたのは明治23年。現在、同神社は野田町自治会(白波瀬勝之会長、23世帯)の有志が中心になって護持している。
建立して120年余り経っている社殿は老朽化していたため、今回初めて土台から屋根まで全体にテコ入れされることになった。
9月中旬に御神体が野田町公会堂に移されたあと、村上建設によって3カ月がかりで工事に取り組まれた。200万円余りかかる費用は、自治会の各戸で分担して工面するという。
完成式には白波瀬会長ら自治会役員と住民有志、来賓の安藤和明市議、安積將明・綾部地区自治会連合会会長らが参列。正暦寺(寺町)の玉川弘信副住職が法要を営んだ。
リニューアルされた社殿を眺めながら白波瀬会長は「これで秋葉神社を後世に引き継げるお役を果たせた」と感慨深い様子だった。