2年後の生産面積200㌶に
府が飼料用米の栽培セミナー
家畜の餌として使う飼料用米の普及を目指す府はこのほど、位田町の府農林水産技術センター畜産センターでセミナーを開いた。中丹地域の稲作農家や行政関係者ら約30人が参加し、飼料用米の情勢や栽培技術などについて学んだ。
府内の飼料用米の生産面積は、「戸別所得補償モデル事業」を契機に年々増えている状況で、今年度は92㌶となっている。飼料用米の栽培は、高騰する輸入飼料の代替品としてだけでなく、農家の所得向上や耕作放棄地の解消にも役立っているという。
セミナーでは、府畜産課の職員が「飼料用米は7割強が採卵鶏で利用されているが、今後はブロイラーや豚などにも需要が伸びていくと予想される。栽培をお考えの方は府などの関係機関に相談してほしい」と述べ、生産面積を27年度に200㌶まで拡大する目標も示した。
また、府中丹西農業改良普及センターの職員は栽培技術のほかに、低コスト生産に向いている専用品種を紹介した。このあと、メーカーの担当者による農業機械や飼料用米粉砕機の実演があり、参加者たちは興味深く見学していた。