綾高創立120周年、新たな歴史へ
記念事業を計画
明治26年に創設された高等養蚕伝習所を皮切りに、明治、大正、昭和、平成の各時代において綾部の高等教育の中心的な存在となってきた綾部高校は今年、創立120周年という大きな節目を迎える。この間、様々な変遷を重ねる中、昭和60年度から普通科に導入されたⅠ・Ⅱ・Ⅲ類の類型は平成24年度に改編。Ⅰ類とⅡ類を廃止し、普通科に「学び探究」と「総合探究」の2コースが新設された。少子化の進展という状況の下、時代に合った教育を模索しながら、綾高は未来に向かって新たな歴史を刻もうとしている。
卒業生や教職員らで組織する創立120周年記念事業実行委員会(委員長=四方八洲男・綾高同窓会会長)は今秋、数々の記念事業を計画している。
記念事業の一つ、11月末に里町の府中丹文化会館で開催するコンサートでは、日本に3台しかないドイツ・スタインベルグ製のピアノのうち、綾高本校と岡山市にある2台を使用する。
また、11月には綾高出身の映画監督、瀧本智行さんの記念講演会を開催するほか、来年1月には記念誌を発行。本校の中庭に生徒の憩いの場の整備や、校名の標柱の設置、東分校の講義室にエアコンの設置を予定している。
こういった事業の資金は、寄付金によって捻出する。募金額は一口2千円で、目標額は1500万円。今年1月から募金活動を本格的に始める記念事業実行委員会は、卒業生に限らず、企業や団体などの協力も呼びかけている。