和菓子職人の卵が小豆収穫
新庄小豆生産組合が受け入れて
坊口町で24日、小豆の収穫作業が行われた。腰をかがめながら、茶色になった莢(さや)を一つひとつ手ぼりしたのは、東京製菓学校の和菓子科の学生ら。
同校は、和菓子の原料に使用する小豆の生産現場の様子を知る一環として、収穫実習を取り入れている。今年も新庄小豆生産組合(松井基組合長、23戸)が学生を受け入れた。
来綾したのは、フランス人や台湾人の学生を含めた26人。坊口町と新庄町の組合員の畑4カ所に分かれて作業した。坊口町の松井組合長の畑では7人が、前日の雨が上がり、秋晴れの空の下で黙々と莢を取り集めていた。
同組合が今年、延べ4・5㌶に植えた小豆は今、収穫のピークを迎えている。同組合は小豆を莢のまま乾燥させたあと、脱穀し、選別までほとんど手作業で行っており、松井組合長は「品質には自信がある」と言う。
松井組合長は、夏場に雨が少なく、好天が続いたことから小豆の出来がよく、収量も前年を上回ることを見込んでいる。